岸野 田
アーティスト紹介
父が日本画画家であることが影響してか、書家を志して大東文化大学書道学科に入学しました。
入学してから、同学年の人たちのレベルに驚き、追いつけないと思って別の道を探したとき、表具の世界に辿り着きました。
国宝や重要文化財の修復をする工房や奈良県の東大寺に出入りする工房などで7年ほど修行しましたが、新しいものが作りたい気持ちもあり、その後独立しました。
独立後は、多くの現代作家の方と現代に合う表具のあり方を模索したり、茶道や寺院で使われる従来の伝統的な掛け軸も制作しています。
メッセージ
表具とは、紙や絹などに描かれた美術作品を、掛軸、屏風、巻物、額装などに表装する工程、あるいはそれらの作品の総称です。これを職業とする職人は「表具師」と呼ばれます。
素材には、絹や綿などの高級織物である「裂地」と、和紙、そしてそれらをつなぎ合わせる糊などが含まれています。「裂地」とは、日本の着物と同じように作られる高級織物です。和紙には、ユネスコ無形文化遺産に登録されているものも含め、様々な種類の和紙が使用されています。
掛軸は、作品の周囲を飾る「裂地(きれじ)」と呼ばれる技法が特徴的です。掛軸の文化が中国から日本に伝わって以来、数百年にわたり、表具師の経験と先人たちの知恵の積み重ねによって、日本独自のバランスが生まれ、作品を引き立ててきました。
作品は作家によってそれぞれ異なり、適切な工程を見極めるには豊富な経験が必要です。さらに、表具師の重要な仕事の一つは、古い作品を修復し、この文化遺産を未来に伝えることです。残念ながら、表具は日本において時とともに忘れ去られつつあります。表具を存続させるためには、伝統的な表現を守りつつ、新しい表現も取り入れていくことが不可欠です。
プロフィール

アーティスト名
岸野田
会社名
御表具 田
活動エリア
長野県安曇野市
1984年生まれ。東京都出身。
大東文化大学書道学科中退。2007年から静岡県、奈良県、長野県にて表具の修業に励む。
2013年に安曇野に工房「御表具 田」を開く。2014年安曇野 高橋節郎記念美術館にて初表具個展を開催(同2016・2018年)
2017年浄土宗周岳山法蔵寺「二河白道 釈迦三尊像 後背壁画」下地制作。
2019年、神楽坂 白日居にて「現代の表具展」
2023年、同所にて「短冊と、くらす」展開催。
表具について、大学などで講演や、雑誌連載を行う







